2016/07/11
中国人観光客増の弊害

日本で中国人観光客が押し寄せ爆買いしているように、タイにも中国人が押し寄せているというのはこのことか、と思いながらその様子を眺めていて、日本と同じように爆買いとかして景気にも多少は貢献しているのだろうな、くらいに思っていたのですが、
昼間にバンコクでいろんな人と話をしていて、中国人観光客の話を振ると、皆が一様に口を揃えて、
「中国人観光客増は全然バンコク経済に貢献してないし、マナーも悪いからむしろ減って欲しい」
と言ってました。実際、タイを訪れる観光客は2015年で3,000万人くらいですが、うち800万人くらいが中国人な上に昨年対比70%くらい増加したそうなので、ものすごい貢献度合いなのですが、タイの人から見ると減ってくれても良いくらいの感覚のようです。
何故、そのように感じるのかと詳しく話を聞いてみると、
・彼らの傍若無人な振舞いは目に余るものがある
確かに、あれだけたくさんの数の中国人が我が物顔で街中で好き勝手なことしてたら、目に余りますよね。
ちなみに僕が訪れた伊勢丹も入っているショッピングセンターでもこんな光景が。

売り場の床にスーツケース拡げて、うんこ座りして、購入した商品を詰めてました。さすがにドン引きでした。
・中国人が増えたことで、欧米人観光客が減っている
これは数字では掴めなかったのですが、中国人が押し寄せる観光地は欧米人が避ける傾向にあるとタイの人たちは感じているようです。確かにビーチとかでワイワイやられたら、バカンス気分も吹っ飛び、その評判でみんな訪れなくますよね。
・中国人旅行客は中国人資本の旅行社やサービスばかりを利用していて、タイ人には増加に伴う実入りがあまりない
これは僕らでは分からない話ですが、実際日本でも中国人観光客を扱ってる旅行社って中国人系が多いのと同じなのでしょうね。多少うるさくて迷惑でも収入が増えるのであれば目をつぶろうと思うのでしょうが、それすらないというのが実情なんでしょうね。
しかし、この中国人観光客の勢いは止まらないでしょうから、タイ人の人たちもどう付き合っていくのかなんでしょう。日本での振舞いからして、タイほどひどくは無いにしても、ひょっとしたら日本における中国人の振舞いを見て、もう日本行くのやめようって思っている欧米人もいるのかもしれないです。実際、バンコクでも中国人の来始めたホテルは欧米人も日本人も寄り付かなくなるそうです。
数日前、爆買い客対応で免税フロアを作った百貨店から日本人の上顧客の足が遠ざかり始めているという記事を読みましたが、同じようなことかもしれないですね。
以前に
2016/01/15
という記事で書きましたが、何かの理由で中国人観光客が一気に来なくなってしまったらと思うと背筋が凍る思いです。
Posted by いのっち at 19:07│Comments(0)
│タイ