2014/05/24

タイ人のビジネス感覚

今回のタイ訪問の目的のメインはお客様の視察のお手伝い

でした。仕事柄お客様に同行して、ローカル企業訪問という

のはベトナムではよくあることなのですが、通訳の能力の

高低抜きに、ベトナムローカル企業の受け答えはお客様の

欲しがっている答え(ビジネスが進む内容)ではなく、

やきもきさせられることは多いのですが、タイはこちらが

求めている答え以上の回答が来ることが多かったです。

例えば、部品を有料でもいいからサンプルを100セット日本に送って

欲しいということをこちらがお願いした時、

こちらの求めている答えは

○日後程度に郵便で送りますから、支払いは○日頃に振込みお願いします。

だとすると

ベトナム企業(ひどい場合)の場合

部品を作るには最低でも1,000セットからしかできない、この全量を買い取って欲し


とか

外国にサンプルを送る対応は当社はやっていないのでできない

みたいな商売したくないのかなみたいな回答をしてくる企業も時々存在します。

そこを通訳さんが何とか間に入って僕らが調整していくのですが、品質云々の前に

その対応力でお客様から匙を投げられることもあるくらいです。まあ、ベトナムの

法律上いたしかたない時も当然あるのですが、見ていて歯がゆいことは

しょっちゅうです。

タイ企業の場合、求めている答えと同様か、場合によっては

その量のサンプルならお金は要らない、○日後には送れるから送料だけ

そちらで負担してくれ。

みたいなこちらが求めている以上の答えが返ってくることが多く、

すごくスムーズでした。

ま、その後どこまで約束通り対応してくれるかは分かりませんが。

ただ、一つ感じたことは華僑がビジネスにしっかりと入っているので、

外国との取引に慣れているなぁということです。タイ人とベトナム人個々人の

ビジネスパーソンの成熟度という部分では15〜20年くらいの差が平均すると

あるのではと思いました。

その差があるからベトナムではビジネスがしにくいではなく、その分僕ら日系企業

にもチャンスがいっぱいあるということなんでしょうね。

  


Posted by いのっち at 18:00Comments(0)タイ