2014/05/11

ベトナムでの対中デモの様子

2〜3年前に中国と険悪な状態になった

時も何度かデモがありましたが

今回の中国との衝突に対する反応は前回

以上にベトナム人の人たちが中国に対して

反発を持っているのが明らかだったので、

ひょっとしてと思い、朝、中国総領事館の前を

通ったら何やら不穏な雰囲気で










日本の機動隊のようなメンバーが待機していたり、












バリケードが張られていたり、













カードを持った人が立っていたので、












デモがあるなと思いしばらく様子を

見ていたら、案の定始まりました。











中国はベトナムから出て行け

とか

南沙諸島はベトナムのものだ

とか

中国の横暴を許すな











みたいなバナーやカードを持った人々が










Hai Ba Trung通りを次々と











中国総領事館に向かって歩いてきます。










見ている限り恐らく1,000人近かった

のではと思われます。














ベトナムの国家を歌ったり、「中国出ていけ」

みたいなことを叫んでいたりはしていたものの



暴力的なことをするわけではありませんでした。

見守っている警察もベトナム人ですので、気持は

同じでしょうから、破壊行為とかさえ起きなければ

特段の行為は行わなず一定の場所でデモをするため

の誘導者みたいな様子です。

その後、デモ隊は周辺の道路をあちこち練り歩き

郵便局などのある方向へ戻って行きました。



ただ、周辺の道路は大混雑でした。




数日前より何度か今回の中国とベトナムの衝突関連のことについて書いていますが、

日本も同様のことがいつ起きるか分かりませんので、いかにベトナムなど

周辺国と協力しながら中国を牽制していくかというのが鍵の様な気がします。

ベトナム人は普段は団結力や組織力が弱い国だが、中国や外国からの圧力

があった時は一気に団結し、強くなるということを聞いたことがありますが、

まさにその通りだなと感じました。

ベトナムという国は集会の自由が無い国なので、通常はこのようなデモは

起きないのですが、これだけの規模のデモが起き、また政府も容認しているという

のはこれを容認しないと今度は政府に対して反発が起きる可能性もあるからなんでしょうね。

(国営TVでも放映されてるみたいです)

ただ、紛れもない事実として、ベトナム人の人たちは今愛国心で燃えているということです。

さて、こんな中、日本はどう対中政策を進めていくのか、今後の日本のかじ取りは一歩間違える

とこれまでに東南アジアで築いてきた信頼を一気に失う恐れもあるので、本当に重要な

気がします。
  


Posted by いのっち at 13:06Comments(0)