2019/10/10
あなたが悪いから謝りなさい

真横を走っている大学生くらいのお姉さんのバイクが徐々に斜行してきました。
お姉さんが明らかによそ見してる状態だったので、
「おい!!」
と叫んだ瞬間に、
「ガシャン」
という音が鳴り、僕のバイクとお姉さんのバイクのバックミラーが引っかかって絡まった状態になり、その後お姉さんのバイクはズルズルっとずり落ちるような状態で倒れていきました。そして、パリーンという音とともにバックミラーの破片が飛び散ります。
そして、そのタイミングで、僕の腕やふくらはぎなどに何かがぶつかり、
「痛てっ」
と思いつつも何とか僕は足を踏ん張って倒れずにすんだのですが、倒れたお姉さんが、バイクを起こすまでも無くいきなり僕を睨みつけてます。
「あー、この子、自分が斜行したこと気づいてないんだ。しかもバイクのバックミラーが割れたから、それをこっちのせいだと思ってるんだ」
と分かり、弁償しろとか言われそうで面倒さいなぁと思っていました。
倒れると同時に、歩道にいたバイク整理のおっちゃんたちが慌てて駆け寄ってきてくれて倒れたバイクを起こしてくれたのですが、そのうちの一人のおっちゃんが僕に
「怪我は大丈夫?」
と僕に聞いてきたので、
「ちょっと痛いけど大丈夫」
と答えると、おっちゃんが今度はお姉さんの方へ。
お姉さんがおっちゃんに向かって何やらブツブツと言ってるのを聞いて、
「こりゃ、外人の僕がちゃんと運転できてなかったとか言ってるんだろうな」
と思ったら、おっちゃんが突然
「あんたが悪い、彼に謝りなさい」
と。彼女が渋っていると、何やら強い剣幕で言った上で、
「謝りなさい」
と再度言いました。するとお姉さんも観念したようで拗ねたような顔をしながら、
「ごめんなさい」
と一言。おっちゃんも許してやってくれみたいな顔をしてたので、OKと一言伝えてそのままバイクで立ち去りました。
どうやらおっちゃんはこのぶつかる寸前からぶつかる瞬間を見ていたみたいで、お姉さんが100%悪いということを理解してくれていたみたいです。
歩道でバイク整理をしているおっちゃんたちはいつも暇そうにしてるよなぁと思っていたのですが、実はこういう交通アクシデントの際の仲裁役を担ってたんだと、ちょっとおっちゃんの評価が一変する出来事でした。
Posted by いのっち at 22:33│Comments(0)
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