2017/01/04

日本側が知らない介護実習生人材確保の難しさ

日本の様々な業種で人材不足が叫ばれている中で、これまで一部特例的な枠組みで認められてきた介護人材の受け入れが、去年、国会で正式に承認され、本格的な受け入れが始まります。

現在、技能実習生を大量に送り出しているベトナムの送り出し機関からすれば、一気にマーケットが拡大する大チャンスかと思うのですが、いろんな送り出し機関の人に介護人材の送り出しも行うの?と聞いてみたところ、複数の送り出し機関が今のところやらないとの回答。
(もちろん、やる予定と言ってるところもありました)

そんなやらないと言ってる彼らの意見をまとめてみましたので少しご紹介を。彼らは実績も結構あり、様々な既存の実習生受け入れ業種に送り出している送り出し機関です。彼らが今のところ行わないという理由としては

1.そもそも既存業種で手一杯

この数年、ベトナムから日本への技能実習生の受け入れが急増している中で、すでに受け入れを行ってくれている企業からのリピートなどで、今年以降もさらに多くの人材を日本に送ることが見込まれている中で、

介護まで行ってしまうと完全に自分たちのキャパを超えてしまう恐れがある

2.研修期間が通常より長い

命を扱う介護業界では小さなミスも命取りになりかねない中、語学もN3レベルが求められるとのことですし、事前研修も既存業種よりもかなり必要になる中、

現在既存業種だと6か月程度で送りだしているのが、介護業界の場合、1年〜1年半程度はかかるだろうと予想されており、送り出し機関、実習生(日本に行く間では基本無収入)への負担が大きすぎる。

3.そもそもベトナム人がそんなに日本で介護をしたいと望んでいない

通常の倍以上の事前準備期間がかかる上に、やるのは介護職、ベトナム人は家庭で祖父母などの介護を経験していてその大変さも知っている人も多い中、敢えて介護の求人にどれだけ応募してくれるのか?

というようなことが踏み切れない理由として存在しているようです。

以前に2020年問題という中で、ベトナム人自身が実習生として日本への魅力が薄れてきているということを書きましたが、介護に関してはその中でも特に不人気業種になるのではというのが彼らの意見のようです。

こんな状況下で、日本側の需要はどんどん増えていくでしょうから、送り出し機関の中でも介護にも注力していくという送り出し機関は今後日本企業の間で取り合いになるのかもしれないですね。




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