2018/12/19

日本にある既存ビジネスのタイムマシンモデルが通じなくなる

数年前、ベトナムの発展度合いを目にした物流関係の方から

「これからは日本のような小口輸送が伸びますね」

という話をお聞きしました。




消費者が豊かになるにつれ、ECはじめ小口輸送が活発になるので、

小口輸送を得意としている日本企業がベトナム国内でも活躍するのではないかというのがその方の意見でした。

ただ、この数年で一気に伸びたGRABなどシェアライドのタクシーアプリのバイクが近距離輸送に関しては一気にその役割を果たし始めてます。

弊社も自社で行っているアパレルショップの商品配送はもちろん、ホーチミン市内で書類などを急ぎ届ける場合にはほぼGRABデリバリー。

日本だと佐川さんやヤマト運輸さんが荷物を引き取りに来て、その後配送センターに持って行ってみたいな手間が無い上に、

数分後には取りに来てくれ、そして目的地に持って行ってくれるのでホーチミン市内であれば1時間もあればほぼどこでも配送可能な状態。

もちろん全ての小口国内輸送に当てはまるわけでは無いですが、ハノイ、ホーチミンの2大都市内では物流会社の配送センターが介在する物流会社の既存のビジネスモデルがむしろ足かせになる状態です。

この2大都市は経済規模も大きいので、この2つで機能しないとなると収益性など考えたら日本と同じようなビジネスモデルは成り立たないよなぁと。

日本から進出してベトナム国内での小口輸送をと考えていた企業は厳しい状況でしょうね。

そして、恐ろしいのがこの変化がたった数年で起きてしまったことです。国の成長スピードが速いので、変化が起き始めると一気に変わってしまうのは他にもよくある話です。

国の成長スピード×新しいサービス

によって日本にある既存ビジネスのタイムマシンモデルが成り立たなくなること、これからも様々な分野で同じような現象が多数出てきそうです。




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Posted by いのっち at 20:53│Comments(2)
この記事へのコメント
フットワークが軽くて日本より楽な半面時間指定・日付指定配達とか再送などの細かい部分が抜け落ちているため
一人暮らしオフィス勤め人だと通信販売で購入したものの受け取りに難儀する(大きなものはオフィスに届けてもバイクでもって帰れない)
という地味な問題もあるしサイゴンなどの都市部では昔よりも一人暮らし比率も上がっているし核家族で夫婦共働きのケースも増えているため、そういった細かいサービスを提供する小口輸送と、インスタントなGrab/Lalamoveのようなサービスとがうまいこと両立するようになるのかなぁ、なんて思っていました。
Posted by 通りすがり at 2018/12/19 22:01
通りすがりさん

大きなものは別ですが、オフィスへの個人の荷物の配送、結構多いですよ。

うちのスタッフもちょくちょく送ってもらってますし、大きなビルの前に行くと受取人がビルから出てくるのを待つデリバリースタッフが多数いますので、今後ECの拡大と共にさらにオフィス受取が普及していく気がします。
Posted by いのっちいのっち at 2018/12/27 12:36
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