2017/07/30

ベトナムホテル業界の危機から見る日本の産業変化の必要性

先日、アメリカ在住のベトナム人の友人が、アメリカの若い世代がベトナム旅行のためホテル予約をする際に、

まず最初にチェックするのはAirbnbだ。この先、3つ星以下のホテルはかなり苦しくなってくるはずだ、

という話をしてくれたということはこのブログに載せましたが、





どうやらこのことはニュース記事になるレベルになりつつあるようで、ベトナムの中小ホテルは今後厳しくなっていきそうです。ベトナムの有名ニュースサイトによると、ベトナムにおいて既に6,500の施設がAirbnbに登録しており、旅行者は明らかにAirbnbに登録された民泊施設の方を高く評価しているとのこと。

このままだと2つ星以下のホテルはかなりの打撃を受けるであろうというのが記事の内容でした。2つ星以下のホテルは大半の場合は個人経営に毛が生えたレベルのオーナーが運営しているのがほとんどでしょうから、タクシーアプリのUberとGrabによるタクシー業界の産業構造の変化以上に影響を受ける人数は多そうです。

もちろん、ベトナム政府が何かの規制をかけてくるでしょうが、税収入をきちんと確保するという観点からすれば、こういうサービスを通じて支払いが行われて、政府がその企業から一括して税金を徴収できた方がよっぽどスムーズに税を得られるので、ベトナム政府としてもむしろ歓迎すべきサービスなのかもしれないです。

ベトナムは社会主義国ですが、新興国ゆえに、日本のような参入規制のための網の目のような規制が少ないため、こういう世界的なサービスが一気に業界構造を一変させてしまいやすい反面、利用者本位なサービスが普及しやすくそれが業界のレベルを上げることにつながりやすいという利点があります。

日本は網の目のようなたくさんの参入規制があるがゆえになかなかこういう世界的なサービスが普及しにくい状況です。日本は元々サービスレベルが高いからという声もありますが、むしろここ20年くらいこういう世界的なサービスを全く生み出せていないのも日本の現状であり、

むしろこういう世界的なサービスを排除するより積極的に受け入れた方が人手不足解消などの産業構造の変化にもつながるし、またそれを参考に様々な革新を生み出すヒントになるのではと思うのは僕だけでしょうか。






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Posted by いのっち at 23:25│Comments(2)
この記事へのコメント
競争が激化するとサービスで勝負してくるので、三つ星以下のホテルのコンシェルジュなどのサービスが強化されて、民泊に対抗してくると思います。
Posted by 名無し at 2017/07/31 10:04
そうですね。いい意味で競争が働いてくれると良いのですが。
Posted by いのっちいのっち at 2017/07/31 22:29
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