2017/07/04

タイ政府によるベトナム脅威論

バンコクで複数の方から、タイ政府はベトナムの成長に対してかなり関心を持っていて、

このままだとベトナムに抜かれるのではというベトナム脅威論を持っているのだが、実際のところどうか?

というような質問を受けました。





というのもタイは高齢化が徐々に進んでいるのもあり、このまま成熟期を迎えてしまうかもしれないというのがタイ政府の理解のようで、それと比べベトナムはまだまだ平均年齢も若く、毎年6%程度の成長を続けている中でこのままだと追いつかれるのではとタイ政府は危惧しているようです。

じゃ、どれくらいタイ経済とベトナム経済で差があるの?と調べてみたところ、ベトナムは2016年のGDPが2,200ドル程度ですが、タイは2003年が2370ドルほどだったようなので、約15年程度の差がありますし、

自動車の販売台数でもベトナムは今年40万台程度と言われてますが、40万台程度と言えば同じく2002年か2003年程度のタイの自動車販売台数のようで、タイとベトナムでは15年程度の開きがあるようです。

それなのに何故っ?て思ってしまうのですが、一人の方がおっしゃっていたのはタイ人とベトナム人では勤勉度合いが全然違う中で、タイと比べ人口も3割以上多いベトナムは着実に成長するだろうからとのことだったのですが。

確かに、一人当たりGDPだとタイの今より3割少ない金額で、国の経済規模としてはほぼ同じくらいになるということなので、調べてみると現在タイの一人当たりGDPは5,800USDくらいなので、ベトナムの一人当たりGDPが4,100USDくらいになればほぼ同様の経済規模になるようです。

それでも今後ずっと6%成長をし続けてもあと11年くらいかかるのですが。

15年以内に今のタイ以上の発展をベトナムが遂げるのか要注目ですね。なかなか興味深い話題でした。



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Posted by いのっち at 08:36│Comments(2)タイ
この記事へのコメント
タイ政府はトップ自ら投資セミナーを定期的に開催してITを中心とした2036年までの成長計画に必死ですが、ITに関して言えばタイへの投資コストはベトナムの2倍かつ制度のハードルも高い所がタイ政府の課題です。日本との比較で見ると投資を受けている間にローカルが比較的成長しなかった事がタイの要因です。国民性や勤勉さの差ですから、ベトナムに15年後あたりに追いつかれると想像しています。
Posted by 名無し at 2017/07/04 10:54
確かに日系自動車企業の現地調達率をチェックすると、タイでの調達率となると80%とかなんですが、うち現地ローカル企業からの調達となると3分1もないみたいな話は聞いたことあります。
Posted by いのっちいのっち at 2017/07/04 11:00
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