2017/05/06
ゴールドラッシュのアジアに取り残され稼ぐことを忘れて国を閉ざす日本人へ
そんな中で印象深かったのがこの本。ユニクロの柳井さんが書かれた本なのですが、サブタイトルが
「ゴールドラッシュのアジアに取り残され稼ぐことを忘れて国を閉ざす日本人へ」
というかなり挑戦的な文で古本屋で思わず手に取って買ってしまった本です。
内容としては日本はアジアという40億人のマーケットに目を向け、もっと積極的にビジネスに取り組むべきだということがまとめてあり、
ユニクロとしてもさらにアジアマーケットでのビジネスを拡大していくと述べられています。
実際この本書かれてからのユニクロの海外ビジネスの推移ってどうなんだろう?
とちょっと気になり少し調べてみたところ、
この本が出版されたのが2012年10月でその直近の2013年2月で152店だった海外店舗数が2017年2月の海外店舗数が1029店、うちアジアが922店と
ユニクロブランドだけなら、もはやアジア店舗の数の方が日本よりも多いというところまで来ているようです。
売上高だと日本の方がまだ多いみたいですが、これもこの数年のうちにアジアが日本を追い抜くでしょうね。
まさに「ゴールドラッシュのアジア」でしっかり稼げている状態。
ユニクロは大企業だからという声が出てきそうですが、じゃ、他の日本の大手でここまでしっかり海外で売上伸ばせている会社があるかというとおそらく相当少ないのではと思いますし、
しかも事業分野はアパレルというどこの国でも既存業者が多数存在する分野。そう考えるといかに頑張ってるかよく分かります。
また、2012年というと円高の影響もあり、まさに日本の中小企業が一気にアジアに押し寄せていた時期。
あの時期はほんといろんな日本人がベトナム含めアジアに視察に訪れてましたが、その後、どこかに進出した企業なんて1割程度でしょうし、
その後、撤退した企業も少なくないですし、事業を順調に拡大させていってる企業なんて、進出した企業の半分も無いでしょうから、
柳井さんの言う、「ゴールドラッシュのアジア」でしっかり稼げてる企業って、当時視察に来た企業のうち1%あるかないかなのでしょうね。
今は日本が比較的景気が持ち直している状態な上に、人手不足もあり、どうしても国内中心の発想になりやすい時期ですが、ただ、こんな時期にしっかりとアジアで基盤作っておかないと、、ゴールドラッシュ「後」のアジアですらまともなビジネスできないでしょうし、
日本の今後を考えると10年先は相当厳しい状況に置かれる企業も出てくるのでしょうね。
そういう弊社(弊社は国内ビジネス無いですが)も当時よりは売り上げは倍近くにはなりましたが、まだまだ「ゴールドラッシュのアジア」でしっかり稼げてるとまでは言い難いレベル。
いよいよ来週からはベトナムも日本も本格稼働し始める中で、もっと頑張らないとです。
Posted by いのっち at 19:50│Comments(0)