2016/05/06

ベトナムの新聞に水俣病問題の特集が

先日のデモ以降も連日のようにトップニュースになっているベトナム中部での魚の大量死の問題。

この数日は赤潮の発生も起きているようで今回の大量死の原因が特定されないままの状態が続き、

風評被害なども発生しているようで、リゾート地ダナン市の海水浴客が減っているのを危惧したダナン市のトップが安全性をアピールするために、

海水浴をしている姿をマスコミでPRさせたりとか色々と大変なようです。

そんな中、ベトナムの新聞大手のTuoi Treが紙面で日本の水俣病問題の特集記事を書いています。

内容としては、水俣病の発生経緯の歴史及び被害の状況、住民の方への賠償問題などについて書かれています。

今回の問題の原因ではないかと言われているフォルモサ社(Formosa Ha Tinh Steel Corporation)の代表者が「ベトナムは鉄を選ぶのか、魚を選ぶのか」と記者会見で話して、これが住民の更なる怒りを買って今回のデモにつながったと言われていますが、

工業化が進む中で、今のベトナムの環境問題に対する意識では確実に公害病の発生があちこちで出て来るものと思われます。

工場の排水などに関しても、きちんと排水処理して流しているのはほんの一部の外資系の工業団地くらいなので、どこでどんな排水が流れているかなんて誰もさっぱり分からない状況でしょうから。

このような記事が載るということは今回の件に限らず、それだけ、ベトナム人の方が公害問題に関心を持ち始めているし、表面化していないものの影響も出始めているのかもしれないです。

同時にこういう分野こそ、先に同じような経験をして解決のためのノウハウを持っている日本がバックアップすべき分野では無いかなと個人的には思います。

日本の水俣病のような悲しい出来事をできる限り起こさず、ベトナムの工業化が進んで欲しいものです。




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Posted by いのっち at 18:59│Comments(0)
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