2015/12/24

2016年ベトナム経済大予測の勉強会

昨日はNNAの渡邉記者にお願いして、2016年ベトナム経済大予測の勉強会をしょうきさんで27名参加でしてもらいました。

ほんと、さすがという感じで相当勉強になるセミナーでした。下記、印象深かった内容を少しお伝えしますね。

2015年は6.5%程度の成長見込みとリーマンショック以降で最高の成長率になりそうなベトナム経済ですが、ただ業界ごとによりまだまだ状況差はあるようです。


2015年は自動車は来年からの特別消費税の関係もあり、前年比6割増くらいみたいで売れ過ぎみたいな状況のようですが、バイクは何とか横ばいというレベルのようですし。

ただ、自動車が売れているからと言って自動車製造業界が明るい状況かと言えばそうでもなく、現状の製造量のままではASEAN統合による自動車輸入関税の完全撤廃予定の2018年までに大手自動車メーカーのベトナム撤退も可能性はまだまだあるようです。

食料品なども意外に厳しいようです。1次産品の輸出も世界的な供給過剰のようで、価格下落傾向で地方の景気は決して良くないようです。

製造業では、現在サムソングループのベトナム経済への貢献は相当大きい状態ですが、2015年もさらに20億ドルのディスプレー工場の認可を得たので、2016年以降もベトナム経済への貢献はさらに大きくなりそうです。

ただ、サムソンの携帯が全然売れなくなるとベトナムはとんでもない影響を受けそうです。実際世界シェアで見ても下落傾向のようですが、サムソングループ自体が中国生産からベトナムへどんどんシフトさせているようなので、多少のシェア下落くらいなら中国からの移管分でベトナムは特に問題無いのかもしれないですが。

先月ハノイ訪問した際に、5つ星ホテルのJWマリオットをサムソングループが年間3万室抑えて幹部社員や取引先用に使っているとのことだったので、サムソングループがつまずくと一気にホテルも空室だらけみたいなことは起きえますし、それ以外にも様々な消費に影響は出て来ると思われます。

サムソングループに関しては2016年にホーチミンハイテク工業団地で家電製品の生産を始めるようです。これに伴い6,000名の雇用を行うようで、周辺企業の雇用状況にも影響及ぼしそうです。

日系に関してはあまり大きな投資案件は無さそうなものの、内需向けのビジネスが今後も増えていきそうとのことでした。

内需そのものは、今のところインフレも起きていないため、不動産もまだ伸びる余地があるみたいで、しばらくは拡大傾向が続きそうだそうです。ベトナム人全体が潤っているかというとそうでもないみたいで、儲かっている人は儲かっているというのが現状のようで、消費意欲は個人差もありそうです。

また、全体的な部分ではこの2年ほど全然の改定の無かった教育費や医療費などを政府が大幅に増額したり、今のところ下落傾向のガソリンが一気に値上がりすると消費にも多少の影響はあるかもです。

ダラダラと書きましたが、外国での大きな経済ショックでもない限り、ベトナム経済は業界等による個別差はあるものの、来年も比較的堅調に推移しそうだというのが渡邉さんの見解でした。

上記を参考にしつつ、弊社も2016年さらにベトナムでのビジネスを大きくさせていこうと思います。




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Posted by いのっち at 00:46│Comments(0)ベトナムビジネス
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