2017/11/21

誰もあなたに来て欲しいと思ってないから

この5年くらいで一気に増えた日系人材紹介会社。

大半の会社は求人ニーズのあるお客様のところを訪問して求人情報を聞き出し、

それに合う人を紹介するということで成り立っているはずなんですが、中には無理矢理に求人ニーズを掘り出そうとやってくる会社も。





最近、やたら毎週のようにテレアポしてくる会社があるので思い出した昔話をちょっと紹介。

数年前に、僕が居ない時にA社のB氏から数回電話が。ご丁寧にうちのスタッフに「社長が戻ったらこの番号まで電話が欲しい」とメモを取らせて渡させてきます。

社名を見たら、すぐに人材紹介だと分かったので、特に人材ニーズもないので

「もう次からA社からかかってきても切ってくれたら良いよ」

と伝えていて、その後数回かかってきた電話はスタッフが上手く対応してくれていたのですが、数週間後、オフィスの入口に見慣れぬ日本人が。

誰だろう?と思いドアを開けると、

「いのっちさん、Bです。近くに寄ったのでご挨拶をと思い伺いました。」

と何だか意味不明なことを。どうやら、うちのスタッフから僕の名前を上手く聞き出し、しっかりその名前をインプットして、訪問してきたようです。

一瞬、顔見知りだったかな?と思ったのですが、冷静に考えても全く名前に記憶がないので、

「どこかでお会いしたことあったでしょうか?」

と聞いたら、

「いえ、初めてなのですが、ぜひお会いしたいと思ってまして。せっかくなので少しお話でも。」

と強引に入ろうとしてくるのですが、ここでようやくB氏が何度か電話をかけてきていたA社の人だと思い出し、

「こちらから会いたいとは一言も伝えたことないはずですが」

と返したら、さすがにしどろもどろし始め、

「誰もあなたに来て欲しいと思ってないから電話もかけなかったのに、こんな押しかけてくるような形でやってくるのは止めましょうよ」

というようなことをやんわりと伝えたら、ようやく

「失礼しました」

と言って去って行ってくれました。

うちみたいな小さな会社にまで、ここまで無理矢理に訪問しないといけないってよっぽどうまく回ってないんだろうな、大変なんだなって思っていたら、どうやらそのB氏自体もその後半年ほどで辞められたようですし、A社自体も日本への送り出し業務か何かにシフトされたようです。

日本みたいに1つの県に何万社も企業があったり、同業者が無数にある地域なら上記のやり方も差別化につながるのでしょうが、進出企業数が2,000社程度のこういう小さな街では、他社と差別化が難しいビジネスは、別の部分で付加価値出すなどして、Bさんに来てもらいたい思ってもらうことが大事なんですが、強引に訪問すれば何とかなると思っておられたようです。ほんと、この街は魅力的な人のところには業界に関係なくどんどん人が集まってきますのでこんな焦って強引なアポを取らなくても自ずとビジネスも上手くいくはずなんですが。

営業マンは商品やサービス売る前に自分自身を売り込みましょうって話がありますがまさに同じことですよね。




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Posted by いのっち at 08:47│Comments(4)
この記事へのコメント
紹介する人材の履歴書を改ざんしている人材会社やラボ型のIT企業もあります。
有り得ないなぁ、と思ってます。
Posted by 名無し at 2017/11/21 10:36
送り出し機関だけでなく、人材紹介会社でもそんなこと起きてるのですね。
Posted by いのっちいのっち at 2017/11/21 10:41
これとは逆パターンで一度も合ったことの無い人物を紹介してる会社もありましたね。
Posted by すずき at 2017/11/21 11:28
十分ありうる話ですね。
Posted by いのっちいのっち at 2017/11/21 12:25
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