2017/07/11

経営者の高齢化と海外進出の関係

よく海外視察に来る企業のうち、本当に進出するのは1割くらいで後は実際には進出してこないと言われています。

お客様(特に経営者)はやる気満々だけど、社内事情などで致し方ない(僕らの立場ではサポートしようがない)時もあり、

ある種確率論のように捉えて一喜一憂せず、



無理は禁物なのでお客様の事情が合ったタイミングで進出いただくようにしているのですが、最近ふと年齢が比較的若い経営者の方が海外進出確率が高いのではと思うようになってきました。

実際、弊社の過去にお手伝いしたお客様を見渡してみても、その境目となるのは60歳。うちのお客様(中小ばかり)の中でも経営者が60代で第1線で行動しながら、ベトナム進出されたのはかなり少なく、大半は40~50代の経営者が率いる企業ばかり。

中小企業は経営者が時には現場にも降りないといけないことも多いので経営者の体力や海外進出に対する熱量が60代に入ってくると一気に下がってくるのかなぁと感じます。

確かに事前準備で経営者の方が毎月日本と海外を往復しないといけなくなったりするので、60歳過ぎてくると疲れ方なども全然違うはずなので。

先日ネットニュースで昨年の日本の経営者の平均年齢が61歳を超えたと目にしました。つまり半分以上の会社が60歳を超えているということです。

ネットで色々と検索している限り、2003年時点で58歳というのが出てたので、この15年ほどでも平均3歳アップしている状態。

15年前の中国進出ブームの頃より明らかに日本の経営者の体力は落ちているということです。

昔、ベトナムに進出された経営者に海外進出を決めた理由をお聞きした時に、年初にふと取引先の社長の平均年齢を調べさせたら、59歳だった、この先何社廃業するのだろうと思うともはや日本で新規を増やすより海外で新しいビジネスをということで、進出を決めたという話をされたのですが、まさに同じことなんでしょうね。

また、後継者がきちんと決まり、後継者への移行期間で60歳超えた方が社長してる会社なら良いですが、そういう会社はたいてい次期経営者の方がベトナム視察にも来られることが多いので。

今後日本の経営者の年齢はさらに上がっていくでしょうから、経営者の平均年齢を見ていると日本企業の新規海外進出は細っていくのかもなぁと感じております。



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Posted by いのっち at 17:44│Comments(2)
この記事へのコメント
60代の経営者だって進出したいのだけど、自分の体力がもたないから諦めているのだとしたら、そこまで踏み込んで立ち上げてくれるコンサルをやれば一人勝ちな気がしました。
Posted by 名無し at 2017/07/12 13:19
そうですね。人手不足もあり、僕らみたいな進出支援の業務範囲はどんどん拡がってる気がします。
Posted by いのっちいのっち at 2017/07/12 13:57
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