2017/03/19
海外在住者を褒め過ぎないでくださいね
過去にもこの話題に少し触れたことがありますが、ベトナムにいると強く感じることの一つに、日本在住者は海外在住日本人を過剰に評価しているということです。
まあ、ありがたい話ではありますし、それによって日本じゃなかなかお会いできな人に会って話しできたり、一緒にプロジェクトをさせて頂いたりということみたいに得する機会も多いのですが、
褒められすぎることにより現実が見えなくなってしまう怖さがあります。
数年前、ホーチミンである上場企業の経営者の方とご一緒に食事した時に、今やっているビジネスの内容や取り組んでるプロジェクト等々お話したのですが、
その時に彼から
「今、君のやってるビジネスのレベルって、田舎で地元の商工会議所の御用聞きしてるコンサルタントの先生と大差ないね。」
というお言葉が。まさに言い得て妙で彼らの事業レベルと当時の弊社の事業レベルは同じようなものだったと思います。
ほんと、海外に住んでるという色眼鏡無しで客観的に見ればその通りで、現実に満足してちゃダメだと心新たにしたのは事実です。
(当時よりは少しは弊社も成長しました)
ただ、こうやって冷静なことを言ってくれる人ってホント少なくって、大半の方はベタ褒め。
ベタ褒めを聞き流せたら良いのですが、ベタ褒めされ続けると勘違いし始める人も。
何年か前にある日本在住のある先輩経営者よりベトナム中部ですごい活動をしている優秀なコンサルタントの方がいるのでぜひ紹介したいと言われてお会いすることに。
紹介者の方はベタ褒めですし、ご本人からも「ホーチミン滞在は短いのだけど、〇〇さんからの紹介なので〇日〇時なら調整可能だから指定するカフェに来て」、と明らかに目上の人にお願いして会いに行くような状態。
お会いしてお話を聞くと教育関連のことをしておられたみたいなのですが、やっておられる内容がもはやビジネスではなく、ボランティアのレベル。
でも、彼は「どうだ、すごいだろ!!」的な自信満々のプレゼンテーションをしてくるのですが、途中からは聞くのも面倒くさくなるレベル。
最後に
「ところで、その事業を通じてあなたは毎月いくら収入を得ておられるのでしょうか?」
と僕が質問したところ数百ドルとのこと。やっぱり、事業にはなってませんでした。
日本の紹介者の方も、
「ベトナムのしかもまだ日本人も多くない地域で教育コンサルタントをしている」
ということでものすごく高い評価をしてしまっていたし、きっとそれ以外の彼が接していた日本人も
「君はこんなところで教育ビジネスを展開しているなんてホント素晴らしいよね。」
と褒めちぎり続けてたのでしょうね。
その結果、彼は自分を自分で過度に評価してしまい自分の置かれている状況が分からなくなってしまった様子でした。
インターンシップなども同じで海外でインターンシップに行くというだけで周りの友人たちはすごく高い評価をしてくるのだそうです。
ただ、企業の採用面接に「海外でインターンシップをしてた」って書いても面接官から
「具体的にどんなことをしてたの?またどんな経験をしてそれはどう今後に行かせそうなの?」
と鋭い突っ込みをされて終了ってパターンも多いんだそうです。
正直なところ、僕らより日本で遥かに頑張っている社会人はたくさんいる中で、僕らはむしろ楽してる方だと思います。
日本の方から日本と変わらぬ物差しで海外でどんな成果を出したかというところで評価してもらえるのはうれしいことですが、海外だからというだけで過分な下駄を履かせた評価や海外で働いているということで高く評価してもらうと、
「これで十分なんだ」とむしろ努力を止めてしまうことにつながりかねない気がします。
日本の皆さん、海外在住者を褒め過ぎないでくださいね。
まあ、ありがたい話ではありますし、それによって日本じゃなかなかお会いできな人に会って話しできたり、一緒にプロジェクトをさせて頂いたりということみたいに得する機会も多いのですが、
褒められすぎることにより現実が見えなくなってしまう怖さがあります。
数年前、ホーチミンである上場企業の経営者の方とご一緒に食事した時に、今やっているビジネスの内容や取り組んでるプロジェクト等々お話したのですが、
その時に彼から
「今、君のやってるビジネスのレベルって、田舎で地元の商工会議所の御用聞きしてるコンサルタントの先生と大差ないね。」
というお言葉が。まさに言い得て妙で彼らの事業レベルと当時の弊社の事業レベルは同じようなものだったと思います。
ほんと、海外に住んでるという色眼鏡無しで客観的に見ればその通りで、現実に満足してちゃダメだと心新たにしたのは事実です。
(当時よりは少しは弊社も成長しました)
ただ、こうやって冷静なことを言ってくれる人ってホント少なくって、大半の方はベタ褒め。
ベタ褒めを聞き流せたら良いのですが、ベタ褒めされ続けると勘違いし始める人も。
何年か前にある日本在住のある先輩経営者よりベトナム中部ですごい活動をしている優秀なコンサルタントの方がいるのでぜひ紹介したいと言われてお会いすることに。
紹介者の方はベタ褒めですし、ご本人からも「ホーチミン滞在は短いのだけど、〇〇さんからの紹介なので〇日〇時なら調整可能だから指定するカフェに来て」、と明らかに目上の人にお願いして会いに行くような状態。
お会いしてお話を聞くと教育関連のことをしておられたみたいなのですが、やっておられる内容がもはやビジネスではなく、ボランティアのレベル。
でも、彼は「どうだ、すごいだろ!!」的な自信満々のプレゼンテーションをしてくるのですが、途中からは聞くのも面倒くさくなるレベル。
最後に
「ところで、その事業を通じてあなたは毎月いくら収入を得ておられるのでしょうか?」
と僕が質問したところ数百ドルとのこと。やっぱり、事業にはなってませんでした。
日本の紹介者の方も、
「ベトナムのしかもまだ日本人も多くない地域で教育コンサルタントをしている」
ということでものすごく高い評価をしてしまっていたし、きっとそれ以外の彼が接していた日本人も
「君はこんなところで教育ビジネスを展開しているなんてホント素晴らしいよね。」
と褒めちぎり続けてたのでしょうね。
その結果、彼は自分を自分で過度に評価してしまい自分の置かれている状況が分からなくなってしまった様子でした。
インターンシップなども同じで海外でインターンシップに行くというだけで周りの友人たちはすごく高い評価をしてくるのだそうです。
ただ、企業の採用面接に「海外でインターンシップをしてた」って書いても面接官から
「具体的にどんなことをしてたの?またどんな経験をしてそれはどう今後に行かせそうなの?」
と鋭い突っ込みをされて終了ってパターンも多いんだそうです。
正直なところ、僕らより日本で遥かに頑張っている社会人はたくさんいる中で、僕らはむしろ楽してる方だと思います。
日本の方から日本と変わらぬ物差しで海外でどんな成果を出したかというところで評価してもらえるのはうれしいことですが、海外だからというだけで過分な下駄を履かせた評価や海外で働いているということで高く評価してもらうと、
「これで十分なんだ」とむしろ努力を止めてしまうことにつながりかねない気がします。
日本の皆さん、海外在住者を褒め過ぎないでくださいね。
Posted by いのっち at 09:54│Comments(0)