2017/02/14

老害輩出企業

海外で仕事してると、様々な60代以上の日本人の方々と関わることがあります。

彼らのうちの一部は若い時代や前職で海外に関わっていた方が多く、その経歴を買われて、60代になっても海外にやってこられるのですが、

同じような大手出身でも全然違うなぁと思うことがあるのでちょっとご紹介。


まずはA社さん出身の方、こちらも海外にはあちこちに拠点を持つ日本でもたいていの方が知っているメーカーなのですが、A社時代とは畑違いの業務などでも懸命に取り組んでおられます。

10年以上前にある日本語センターの立上げをされた方もA社の方なのですが、当時の在校生の方とお会いした際にその方の名前を出すと、皆さん「すごく親切な人だった。」とか褒めちぎってます。

名前を覚えてもらえてるだけでなく、卒業生からそれだけ評価されるというのはよほど公私共々尽力されたのだなというのがよく分かります。

また、中国のある金型製造会社の中国人経営者と食事した時に聞いた話ですが、その会社の技術力はA社OBの方が、退職後に数年間技術顧問として心血注いで社員の育成をしてくれたからとのこと。

もう既に日本に戻っておられるようですが、彼への感謝は一生忘れないとおっしゃっていたので給与以上の働きで存分に尽くされたのでしょうね。

逆の評価を何度か目の当たりにしたのがB社出身の方々。B社も世界的にも有名な会社です。数年前、日本のある地域の公的機関のアドバイザーでB社出身の方にお客様と共にお会いしたのですが、

退職直前まで数年間ベトナム駐在経験ありとの触れ込みにも関わらず、ベトナム知識は出張者レベル。しかも同席した公的機関の若手社員をやたら上から目線で

「何もわかってないくせに」

的なしかり飛ばし方をされ、見ていても見苦しいレベル。

その割にお客様からの質問に対する僕のコメントに口を挟んできて、それがことごとく間違ってるので、一々やんわりと訂正せねばならないみたいな状態で、

「何のためにこの人はいるのだろう?」

と思っていたら、半年後めでたくその方はご退任され、彼とも連絡が途絶えたのですが、どうやら別の公的機関で相変わらずご活躍の様子。

B社出身でハノイで昔、公的機関のアドバイザーをしていた方も同じような状態。この方は若いアシスタントのベトナム人職員とやたら上から目線で接していて、見ていてこっちがハラハラするレベル。

その割には質問に対する回答は在住者なら大抵知ってるような内容でも「ちょっと待ってください」とか言いながら、投資ガイドブックとか取り出して、一生懸命確認しているレベル。

微妙だなぁと思っていたら、1年後めでたくそのポジションそのものが廃止され、その方も日本に帰っていかれました。

B社の方に共通するのが現職の業務に必要な知識や経験がたいして割にやたらと横柄でふんぞり返っていることで、「単なる老害だよな」と感じてしまうような状態。

もちろん、きっとB社の方全てが同じような人だとは思わないですし、A社にもいろんな人がいるとは思うのですが、こと海外業務に就かれていた人の評判だとA社とB社は似たような話、他でも聞きます。

B社の方は前職時代にそれなりのポジションにいらっしゃった方が多い中で、なかなかその感覚が抜けきらないのでしょうね。

定年退職後、第2の人生を前職時代以外の場所で、前職の経験などを活かして様々な仕事をされるというのはすごく良い話なのですが、

前職関連以外の社会に出られて老害を振りまかれるのは微妙だよなぁ思ってしまいます。





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VIT Japan

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Posted by いのっち at 15:01│Comments(0)
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