ベトナムでビジネスを

サムスン社のギャラクシーノート７の生産停止したとの発表がありましたが、どうやら今回のギャラクシーノート７はベトナムでも生産が行われているようです（どれくらいの割合かは不明）。

この数年ベトナムの輸出を大きく牽引してきたサムスンの携帯電話が生産停止に陥るというのは生産停止期間が長引くとベトナムでは相当大きな影響が出てきそうです。


2014年の携帯電話関連の輸出がベトナムの総輸出額の10数％を占め、しかもそのほとんどがサムスン製だったようなので、万一ギャラクシーノート７の大半がベトナムで生産されていたとなると相当なラインが停止することになり、雇用にすら影響が出かねないです。

サムスンのベトナム北部（ハノイ周辺）への影響力は本当に大きいです。サムスン関係の出張者だけでも年間数万泊できかないくらいの宿泊数を誇っていたり、毎朝ハノイ市内からサムスン工場に向かうバスだけでも100台以上に上っていたり、僕らが目にする経済波及効果だけでも相当なので。

この数年サムスン頼みの輸出状況に対するリスクについて、ベトナム国内でも懸念が出てましたが、それが現実となる恐れが出てきました。ベトナムは今年は南部の干ばつもあったので、このサムスンショックがあるとGDP成長率はさらに下方修正になりかねないですね。ベトナム国内での生産量が少ないことを祈るばかりです。

ちなみに、写真は先週高島屋さんでのサムスンのギャラクシーノート７のイベント準備の様子。ベトナム国内でもかなり注目されていたようです。