ベトナムでビジネスを

仕事柄、日本側にいる経営者の方や日本からベトナム事業をサポートする方とも親しくさせて頂くことが多い中、

ちょくちょく聞くのが、こんな話。

「実は昨年4月で後任の2代目の〇〇に変わったのですが、それ以降この1年間の様子を見ている限り、明らかに会社として伸び悩んでまして。」



もちろん、日本でも後任にバトンタッチしたら、最初は慣れない業務でもあるため、上手く成果が出ないのはよくある話ですが、

1年も経てばある程度浮上の兆しが見えてもというはずが、全然それも見えずという状態。

また、すぐに人を変えるのもいろいろとあるので、どうしたものかねぇというのを飲みの席などでお聞きします。

また、逆もしかりで後任になった瞬間に一気に成果が出始めたというもの。ただ、どちらかと言えば、前者のような話が多いです。

特に中小企業は立上げは社内で1，2のエースを送りこんでくるので、後任に代わったら、ガクッと落ちるのでしょうね。

ベトナムはなかなか階層組織が作りにくい中、中間管理職的な存在が上手く育たないと、ピラミッド型の組織にならず、社長をトップに後はフラットな命令系統の鍋蓋型の組織になりやすいので、

トップが変わり、前任者より力が落ちる上にベトナムビジネスに慣れないトップになると一気に組織の動きが悪くなるってことのようです。長めの期間の引継ぎやマニュアルを整備することで多少はカバーできても、埋め切れないのでしょうね。

トップにより成果が変わるというのはどこの国でも同じですが、ここには書けない事例も含め、ベトナムはそれがより顕著に出るよなぁとつくづく思います。