ベトナムでビジネスを

この時期に日本に帰ってくると必ず意識させられるのが中国との関係。

普段、政治や領土問題などの話をネットニュースで見てて、とんでもない国だよなぁと思わされることばかりですが、

お付き合いを継続している企業は僕の周りにもたくさんあります。




特に中国で製造委託先を持っておられたり、現地でビジネスを展開している企業の方とお会いすると

中国からベトナムにビジネスをシフトしたいんだけど様々な理由で変えられないみたいな話とか、取引先の関係上撤退できない話とか、

今年からベトナムに一部だけでもシフトしたいので手伝って欲しいみたいな様々な話を毎年耳にします。

ただ、一気にすべて移行できたり、すぐに撤退できた会社の話なんて聞いたことも無いですかし、ダラダラと中国との関係が切れずに続いているところ多いです。

製造関係の話で言うと、何年か前にギフトショーに行った時に、ベトナムで付き合いのある工場がほぼ同じ製品を作っていたので、営業の方に

僕「これはベトナム製ですか？」

と聞いたら、

「中国製なんです」

とのことだったので、

「ベトナムでも同じもの作ってる工場増えてますよ。」

ということを伝えたら、後ろから出てきた上司と思われる方から、

「同じレベルのものがベトナムの方が安くなっているのは理解しているのですが、実は弊社は中国に自社工場を持ってしまっていて、簡単に閉鎖することができないので中国からベトナムに移転することができないんです。」

という現実的な話が返ってきてびっくりしたことも。

また、日本国内を歩いていてもこの時期は特に旧正月休みで日本に旅行に来ている中国人の姿を見ると、

「観光業は中国人抜きではもはや成りたたないくらいの状況だな」と感じます。

特に大阪の心斎橋近辺から中国人が全て消えたら、地方のガラガラの商店街みたいな状態になりそうです。

ベトナムも同様ですが、隣国である中国は切っても切れない関係の中、たくさんの方の生活が中国との関係で成り立っている中、

国同士は主張すべきこと、譲歩すべきこと譲れないことをはっきりさせながら、いかにうまく付き合うしかないんだろうなぁと思いますし、ビジネスはリスク分散も含め、中国でしかできないこと中国以外でもできることをしっかり分けて取り組むしかないんでしょうね。