ベトナムでビジネスを

先日、このブログで新オフィス開設のご連絡をしましたが、

急きょ転居することになりました。

どんないきさつがあったのかせっかくなのでお伝えしますね。

この国在住や会社設立経験のある方ならご存知の方も多いと

思うのですが、僕ら外国資本の企業を作る場合、この国では

工場などの場合は土地の借地権、オフィス利用の場合はオフィス

用ビル（ビルの登記上オフィス用になっている）の賃貸借契約

及び日本でいうビルの登記簿謄本みたいなものが必要なので、

物件探しの際には不動産屋さんにお願いして、そのビルとして

登記された条件を満たすビルをピックアップしてもらい、その中で

値段等の条件の合ったビルを選びました。

そして、契約手続きも全て終了し、登記簿謄本のような

ものも手に入れ、人民委員会にライセンス申請を行った

のですが、昨日突然弁護士さんのところに人民委員会から

連絡があったのだそうです。

その内容は「このビルは4年前に他の外国企業が登記を

しようとした時に違法建築であるため（違法な建て増しを

していた模様）、正式な登記簿謄本とは違う内容になっている

ため登記はできなかったのだが、改築部分の正式な登記などは

終わっているのか？」

慌てて弁護士さんがビルオーナーに掛け合ったところ、今も

違法建築のまま、正式な修正登記が終わっていないとのこと。

このままじゃ、どうしようもないということになってしまい、

入居4日目にして、移転先を探すことになってしまいました。

結果的には今のオフィスから１００ｍくらいのところに今の

オフィスよりレベルの高いビルで、賃料もほぼ同じという

ところで落ち着きそう（これも違法だったら怖いので、弁護士

さんから正式な書類を確認するまで契約はしないで欲しいと

言われております）なのですが、これまた何が起こるか分からない

ので、移転が終わってきちんと書類も大丈夫だった時点で改めて

ご報告しますね。

不動産仲介会社さんにお願いしてこのトラブルですから、一般では

防ぎようがないですよね。不動産会社さんも見抜きようがないレベル

ですし。

しかし、日本じゃ起きえないこんなトラブルもごくごく日常の些細な

出来事程度に感じてしまうのは、ベトナム生活で肝が大きくなった

証拠かもです。